本チームでは、ナノスケールレベルの大規模で複雑な分子系に対して、効率的で高速な第一原理計算を実現するため、従来の分子理論を越えた次世代分子理論を展開し、完成されることを目標とします。
センター内外の計算科学や計算機科学のグループとの融合研究を通して、従来の枠組みを超えた新しい理論分子科学を展開していきたいと思います。分子理論自体のブレークスルーを達成すると共に、新たな分子科学の計算プログラムパッケージを開発します。従来の理論やプログラムと比べて、数倍から数百倍の高速化と大規模系への適用を目指します。扱える系が格段に拡がるのも特徴です。
私たち独自の分子理論とプログラムを使って「京」上で、数千-数万原子系の第一原理計算や数百-数千原子系の第一原理分子ダイナミクスという未踏の分子計算を実現したいと思います。また、現実の分子系における化学反応や機能発現のメカニズムを分子レベルで解き明かし、理論先導の科学を展開したいと思います。
2024-04-01
許博士が着任しました。
2023-03-01
Cooper博士が着任しました。
2022-11-01
水流博士が着任しました。
2022-08-01
Khire博士が着任しました。
2022-07-31
松岡博士がグループを離任しました。
2021-04-30
Kai博士がグループを離任しました。
2021-04-01
Kedzuch博士が着任しました。
2020-10-01
Kai博士が着任しました。
2020-03-31
嶺澤博士、米原博士、Tewary博士がグループを離任しました。
2022-03-17
「富岳」成果創出加速プログラム 「富岳」エネルギー変換材料課題 第1回公開シンポジウム
オンライン形式(Zoom)にて、公開シンポジウムを開催します。
詳細・参加登録はこちらからお越しください。
大規模な複雑分子をさまざまな条件下で高精度に扱うための分子理論と計算手法を開発し、最新の理論分子科学を実現することを目指しています。
NTChemは、標準的な量子化学的アプローチだけでなく、私たちが新たに開発、あるいは改良した理論的手法を実装した、まったく新しいソフトウェアです。
101
"Density functional theory calculations of large systems: Interplay between fragments, observables, and computational complexity"
William Dawson, Augustin Degomme, Martina Stella, Takahito Nakajima, Laura E Ratcliff, Luigi Genovese
WIREs Comput Mol Sci., 12, e1574 (2022).
100
"Relative energies among S3 intermediates in the photosystem II revealed by DLPNO coupled cluster and hybrid DFT calculations. Possible pathways of water insertion in the S2 to S3 transition"
Koichi Miyagawa, Mitsuo Shoji, Hiroshi Isobe, Takashi Kawakami, Takahito Nakajima, Kizashi Yamaguchi
Chem. Phys. Lett., 793, 139439 (2022).
99
"Searching for a Reliable Density Functional for Molecule–Environment Interactions, Found B97M-V/def2-mTZVP"
Bun Chan, William Dawson, Takahito Nakajima
J. Phys. Chem. A, 126, 2397–2406 (2022).
98
"Modeling the Conformational Preference of the Lignocellulose Interface and Its Interaction with Weak Acids"
Bun Chan, William Dawson, Takahito Nakajima
J. Phys. Chem. A, 126, 2119–2126 (2022).
97
"Higher-order transition state approximation"
Takahito Nakajima, Kimihiko Hirao, Bun Chan
J. Chem. Phys., 156, 114112 (2022).